行政と初コラボ!千葉県いすみ市とリリースできた話

行政と初コラボ!千葉県いすみ市とリリースできた話

運営5年目!やっててよかったすしぱくです。('A')ノ

先日、公開したこちらの企画!

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千葉県いすみ市観光PR写真素材|ぱくたそ

「千葉県いすみ市!」 

九十九里浜最南端、外房(房総半島)、港の朝市、波の伊八がある場所です!東京から70分という程よい近さをアッピールしております。

今回、いすみ市役所(観光商工課)さんと地域活性の一貫としてコラボレーションすることができました。これまでなかなかトライすることが難しかった行政との企画、国内のフリー素材業界では初の試みです


ありがたいことに、


新しい試みだ!すごい!!写真も綺麗だわ。行ってみたいな・・・」 たかしんぐさん
ぱくたそすげー。秋田県も角館とか手を挙げないかな......。」 後藤将弥さん
Webで目にして、撮影地に興味わくから良いコラボだよなあ」 森本裕也さん



という反応をいただきまして、



裏側のお話を書いてみました。

千葉県いすみ市って知っていますか?


「えっ、どこですか?」

30人中28人がこの反応。

千葉県生まれなのに、いすみ市を知らない人もいて驚きでした。(ちなみにいすみ市は平成の大合併でできた市です。) 

【ここにあります↓】
https://goo.gl/maps/6yRfNbBN9UQ2

偉そうに言っていますが、僕も知らなかった一人なんですけどね。



さて、 「千葉」

と言えば、2015年盛大にバズったあの記事を覚えていますか?

千葉市長とシムシティで対決の記事、裏方の話 - むつおちゃんブログ


そう、ヨッピーさんの記事!千葉市長本人が降臨して、シムシティでガチ勝負するという企画です。行政を動かせるバーグさんの手腕がヤバイやつです。

この記事の影響は大きくて、リリースした後、

「千葉はWebに理解がある地域だよね!」
「千葉だからコラボできたんだね」

と言われましたが、実際のところどうだったのかというと、恩恵はほとんどなくて、リリースまでに5ヶ月以上、今までコラボした中で最長を記録しました。

行政コラボと個人サービス

企画リリース後、

「よくコラボできましたね」 
「チャンスをものにしましたね」

周りからの反応はこんな感じ。苦労話を添えてくれる人も多くて、やっぱり行政との取引はどこも大変なんだと思いました。


ぱくたそは、今でこそ企業様としれっとコラボをしていますが、個人が運営するサービスなので話を聞いてくれるところは相変わらず少ないです。運営者がハンドルネームで、会社情報もないですからね。行政じゃなくても、普通の企業でも難しいのは当然です。


なので、コラボしたいのなら会社法人が運営している事実は大きいです。また、個人で通ったとしても、大手広告代理店によって弾かれることもあります。「プレゼンに回すから、むしろお金を払ってください」と言われるよくわからない状況もありました。怖いです。


こんな有様なので、行政とのコラボは絶望的でしたが、千葉県いすみ市さんだけは、ぱくたそが過去に行ったコラボレーションを評価してくれて、「今まで行政とコラボレーションをしたことがないのなら、初のコラボレーションとして前向きに検討しましょう!」と直接お話をすることができたのです。奇跡というやつです。あきらめないで続けるって大事ですね。

【ぱくたそが今までコラボしたのはこちら】
企画・コラボレーション | ぱくたそ

皆さんの税金を使うプレッシャー


ぱくたそはあくまでもフリー素材がメインコンテンツです。ネタ系もリリースしていますが、

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フランスパンのフリー素材を追加!おでかけにトートバッグもいかがですか?


写真を使って表現しなくては、ただの面白記事になっちゃいます。ちゃんとフリー素材でリリースして、利用者に使ってもらえてこそゴールなのです。

例えばヨッピーさんのシムシティ対決記事にぱくたそが絡むのなら、千葉県に関する写真もしくは都市系(シムシティ)の写真をフリー素材としてリリースするのが最低条件なわけです。


『いすみ市を観光PRする上で、フリー素材を絡められるのか・・・』


更に、市役所と直接取引なので、「必要経費は皆さんの税金で賄われている」という事を考えた時、中途半端なものをリリースする恐怖は今まで以上にプレッシャーでした。

他社との優位性資料の作成


行政とコラボする時に重要であろう資料が、他社との優位性を示す事でした。自コンテンツがどの程度優れており、どのくらいメリット(恩恵)があるのかプレゼンテーションするわけです。

どこの自治体も地域にお金を落とす事が基本的な考えです。例えばカメラマンを例にすると、同じカメラマンなら他県から遠征してもらうより、同じ地域のカメラマンにお願いしたほうがいいという考え方です。では、他県から遠征してもらえるようにするにはどうすればいいのか?その説明を行う為に必要なのが、この優位性資料なのです。

・企画を行うとどうなるのか
・企画を行ってどのようなメリットがあるのか
・それらは全て保証されたものなのか


簡単に言うとこんな感じ。企画をするものとして、3つ目が一番痛いところでしょうか。バーグさんを模した劣化メディアさんがコケまくっているところですね。

バズを知らない、現実重視


僕らの業界では、「バズらせる!」というワードがあたり前に使われております。


しかし、省庁、地方自治体に足を運んだ僕の感想として

「バズらせるって何ですか?」

っと聞かれるケースは多いです。バズらせたらどのように拡散させられ、露出される(SNSやPV)っという流れで説明するのですが、

「バズらなかった場合どうなるんですか?」

(誰にも読まれず終わります・・・)

優位性でも書いたとおり、何かしらの成果を担保にすることが条件なので、バズらせるだけを成果として営業するのは難しいのです。どこも同じ空気でした。

付加価値を考える

シモダさんが、突破クリエイティブアワードの裏側でこんな事を言ってます。

「なんで尖ってなきゃいけないの」って言う人は、別に無理して尖んなくてもいいんじゃないでしょうか。ただ、そう言うのなら、中途半端に尖りたがらないほうがいいかなと思います。

尖ったコンテンツをつくるには? 突破クリエイティブアワードの裏舞台 | SHAREBIZ

ものすごくいいことが書かれているのでおススメです。リスクを犯して挑戦するのと、空気を読んで挑戦するのって紙一重なんですよ。無理をするなら、淡々と自コンテンツの強みを生かすことに特化したほうがいいものが創造できます。


ふまえて、ぱくたそがいすみ市にできる事を考えると、プロのカメラマンが観光名所の写真を撮れることです。それなら、先の例えのとおり、いすみ市のプロのカメラマンに頼めばいいことで終わります。そう付加価値が必要なのです

んで、提案したのはこの6つ

1.ぱくたそ所属の人気モデルをアサインすること
2.月間300万PVのぱくたそ上にLPを作ること
3.月間400万PVのgori.me の管理者をカメラマンとしてアサインすること
4.一部フリー素材で配布し、残りの写真は全て市役所に譲渡すること
5.「いすみ市 写真」「太東埼灯台 素材」などで検索上位を目指すこと。
6.プロのカメラマンに依頼した場合の人/日コスト

※ 金額については、入札が行われているため公開することはできません。あしからず。


外注にお願いせず、すべて自コンテンツで行える強みですね。また、数字を示す事はわかりやすくて優位です。

特に4つ目の、すべて市役所に譲渡するという項目は重要で、フリー素材NGの場所はものすごく多いです。特別な許可がなくては入って撮影することすらできません。それをぱくたそで公開することはできないので、市役所の観光PR用として撮影することで写真が市の財産になるという事を提案しています。

これによって、以前はカメラマンに有料で依頼して契約(買い取りや2年使用)していたコストが大幅に削減され、市が保有する写真が増えて気兼ねなくポスターなどに利用することができます。今回ロケで撮影した写真は、9000枚そのうちフリー素材として公開するものは200枚前後、残りはすべて選定した上で譲渡しました。

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おわりに、

ぱくたそを見て、千葉県いすみ市に行きたくなった」

という人がいて、普通に感動しました。地域活性化っていいですね!('A')

そして、初の行政コラボということで、既に数件ですが地方自治体様からお話をいただいております。圧倒的な信頼、国ってすごいです。きっかけを作ってくれた千葉県いすみ市さん本当にありがとうございました。

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企画・コラボの募集 | ぱくたそフリー写真素材