沖縄の海の魅力を伝えたい! 水納島や辺野古基地埋め立て近くの珊瑚、沈没船USSエモンズなどの写真素材

沖縄の海の魅力を伝えたい! 水納島や辺野古基地埋め立て近くの珊瑚、沈没船USSエモンズなどの写真素材

沖縄の海の美しさ、その今の様子を映像で残していきたい。

この度、沖縄県国頭郡恩納村(くにがみぐんおんなそん)でダイビングスクールを営む 株式会社ワールドダイビング の運営「あおぞら」さんから、ぱくたそのサービスを利用して多くの人に沖縄の海を知ってもらいたいという希望で水中写真の素材をご提供いただきました。

つきまして、撮影者のあおぞらさんが沖縄ではどのような活動を行い、どういった写真を撮影しているのか、沖縄の海の現状も含めてインタビューしました。

沖縄の海の現状

--- 沖縄ではどの地域で活動されているのですか?

当社は沖縄本島の恩納村にあります。



活動場所は沖縄本島の中北部(恩納村、読谷村、嘉手納、北谷、名護、本部町、国頭村など)、近郊の離島(瀬底島、水納島、伊江島、古宇利島、伊計島など)になります。


--- 会社のウェブサイトには、水中撮影の映像を精力的にアップしていますが、その理由と拠点にしている場所の関わりはありますか?

水中撮影を行っている理由としては、ひとつは沖縄の海の美しさとダイビングの楽しさを伝えたいという理由です。沖縄のダイビングスポットは数多く、さまざまな特徴があります。

南の島らしく、珊瑚が群生して、魚影がとても濃いエリアやダイナミックで地形的なエリア、水中洞窟や鍾乳洞など幅広い特徴があります。そして、第二次世界大戦の戦争遺跡や沈没船などのダイビングスポットも存在します。

世界的に見ても沖縄の海はとても魅力的です。沖縄の海の魅力を多くの方に伝え、自分も楽しむために現在の拠点を選んで活動しています。


--- 撮影したなかで特に感動したシチュエーションはありますか?

第二次世界大戦の沈没船でエモンズ(USS Emmons)の撮影になります。米軍の駆逐艦で全長106Mあります。すぐそばには、日本軍の特攻機も沈んでいます。

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- 第二次世界大戦で沈んだ軍艦「USSエモンズ」

10年以上前から撮影に取り組んでいますが、長年の老朽化により、少しずつ崩壊がはじまっています。後世には崩壊が進み、砂に埋もれてしまうことになります。

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- 第二次世界大戦で沈んだ軍艦「USSエモンズ」の扉

戦争の歴史を忘れないためにも写真や動画などの映像として記録することで後世に残していきたいと考えています。

--- 撮影はどのような機材を使用していますか?

以下の水中撮影仕様用の機材を使用しています。

NIKON D810

ハウジング SEA&SEA MDX-D810
水中ライト RGBlue(アールジーブルー) 2灯
シグマ(SIGMA) 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED

NIKON D7000

ハウジング anthis Nexus D7000
水中ストロボ SEA&SEA YS-D1 2灯
AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
TOKINA AT-X 107 DX Fisheye

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CANON PowerShot G7 X Mark II
ハウジング ノーティカム G7XMKII

Go Pro・ゴープロ HERO 11 Black
seatool(シーツール) Gopro 300m防水ハウジング

OLYMPUS STYLUS TG-6 Tough

さらに詳しい情報は、https://www.cubex.jp/camera から御覧ください。


--- 地上で行うスチール撮影とはまた違った仕様ですね。これら水中用の機材を持って撮影中、気をつけていることとかありますか?

水中撮影は陸上とは違い、カメラと被写体の間に水があります。水にはプランクトンなどの小さい浮遊物があります。特殊な撮影方法により、浮遊物が映らないように工夫しています。

又、水深が深くなるにつれて色が吸収されてしまうため、水中ストロボや水中ライトを使用しています。防水ケースの中に水が浸入してしまうと、カメラもレンズも水没してしまいます。機材のセッティングとメンテナンスにはとても注意が必要です。

--- 今回、ぱくたそに沖縄の水中写真素材を提供するにあたって、理由などがあれば教えてください。

沖縄も開発が進み、埋め立てや汚染水など海に影響が出てきています。又、地球温暖化により水温が上がり珊瑚や魚達の生態系にも影響が出てきています。

私が活動している地域には名護市の大浦湾の海があります。すぐ近くには辺野古の基地があります。皆さん一度は耳にしたことがあると思いますが基地移転で開発が着々と行われています。大浦湾には世界的にも貴重な「アオサンゴ」と呼ばれる珍しい珊瑚が群生しています。辺野古基地の埋め立てによって海のなかは全く違う環境に変わりつつあります。

いまの沖縄の美しい海の景観を、 写真や動画などの映像として記録することで後世に伝えていきたいという想いがあります。

--- ありがとうございます。提供していただ写真の中で、とくにオススメしたい写真を教えてください。

第二次世界大戦の沈没船でエモンズ(USS Emmons)の主砲になります。

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その次は、辺野古基地埋め立て近くの珊瑚

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大浦湾の辺野古基地埋め立て近くの世界的にも貴重な「アオサンゴ」の群生です。

最後に紹介するのが、与那国島で発見された巨大な海底遺跡です。

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くわしくは、与那国海底遺跡 古代遺跡説VS自然地形説 で紹介しています。


--- 最後に利用者の方へメッセージをいただけますでしょうか

「ぱくたそ」のサイトを通じて、私の撮影した写真をご覧頂きありがとうございます。海の中にはたくさんの魅力があります。興味が出た方は、思い切って沖縄の海へ越し下さい。ダイビングを楽しみましょう。

弊社へご予約の場合は「ぱくたそ」で知りましたとお伝え下さい。私の撮影したとっておきの水中映像のデータをプレゼントします!


フォトグラファー「あおぞら」さんのプロフィールページ もご覧ください。

(※ ぱくたそで配布している写真素材は、ぱくたその利用規約が適用されます。)